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もうひとつの愛媛マラソン 第2話

問屋町に向かう途中、堀之内付近ではランナーがウォーミングアップをしていた。
その風景にコージは感心していた。自分と重ね合わすかのように見つめていたコージ。
車中ではマラソンの話だけだった。
問屋町の応援ポイントにはかなり早めに到着したが気にならなかった。
むしろ待ち時間が長い方が気分が高まって良かったのかもしれない。
嵐の前の静けさを堪能するかのように見えた。
スタート時刻が近づくにつれて緊張感が堀之内方面から伝わってくる。
コージはその時携帯のワンセグTVの画面に夢中になっていた。
小さな画面を見つめスタートの号砲が鳴ったのを確認した。
先頭集団がくるまでは15分位、次々と走り抜けるランナーにコージは声援を送っている。
この時コージは気持ちが高ぶってきたのか軽く足踏みを始めた。
それは寒さからくるものではなく、抑えきれない気持ちが自然とコージの足を動かしていたのだと思う。
そしてつぶやくように 「うらやましい」 とこぼした。
この時、僕もコージと同じ気持ちだった。
一生懸命走っているランナーの姿はとても輝かしく映った。
そして仲間の応援を終え、最終ランナーを見届けた。
コージはこの時まで足踏みを止めることはなかった。
自然の高ぶりによって起きた動きが偶然にもウォーミングアップの役割を果たした奇跡の瞬間だった。
そしていよいよコージを連れてスタート地点に向かう。
問屋町から北条マルナカ地点までの車中は仲間の通過タイムをスマホで追いかける。
しかし、なぜかコージのスマホの調子が悪い、車の中でもどかしい時間が流れた。
仲間の状況が確認できないまま僕の車は北条マルナカに着いた。
マルナカ地点に到着してからすぐにスタートはしない。このポイントで仲間を応援する。
そして、僕は今からコージが走る歩道の広さを確認した。
コージのサポートは僕しかいない。少しでも役に立ちたかった。
僕は 「無理はしないで下さい」 とコージに声をかけた。
コージのことはよく分かっている。
スタートすれば途中何があっても自ら白旗を上げる男ではない。
何かあった時は周りの人が止めなければならない。その役目を果たせるのは僕しかいないのだ。
しかし、僕はどんな状況になろうがコージのレースを止めるつもりはなかった。
極端な例を上げてみるとしよう。
コージが全盛期のマイク・タイソンと試合をするセコンドに僕がついたとする。
もちろん結果は見えている、しかし僕はタオルを投げることはしないだろう。
間違っているように思えるが実はこれは正解である。
覚悟という言葉では物足りない何かがある。
もう、コージが僕の車に乗って帰ることはない。
この時、お互いそれは分かっていたような気がする。
そして遂にコージがスタート地点に立つ。
怪我をしてから半年、止まっていた針が動き始めた。
コージのたった一人のレースがスタートした。

次回、衝撃の最終話、予想外の展開! ガラスの腰編
コージが走る本当の意味が明らかに、ラスト5行を見逃すな!
最終話は木曜日までに30拍手以上で掲載致します。


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